こんにちは！今回のテーマは「あなたの歯医者は神経を取る理由が明確か？」についてお話します。

結論から申し上げますと、“神経を取る理由をしっかりと説明してくれる歯医者に神経を取ってもらった方が良い”ということです。

歯医者で虫歯の治療をしていて、「虫歯が大きくて、神経を取らないといけない」と言われたことはありませんか？

そして、その言葉を聞き入れて、すぐに神経を取ってもらったことはありませんか？

実は、虫歯が大きいという理由一つでは、神経を取っていいという理由にはなりません。また、歯を写真で見せてもいないのに（鏡だけでは不十分なことがある）虫歯が大きいの言葉だけで信じてしまうのは危険です。

神経を取らないといけない場合というのは、虫歯が大きいことではありません。一番はその歯に痛みが出ているということです。現在ズキズキ痛む、もしくは過去にそのような経験がある、というのは、神経を取った方が良いとされています。それは虫歯の細菌に神経が感染してしまっているからです。その状態で神経を取らないでいると、痛みはそのうち無くなるのですが、治ったということではなく、歯を支えている顎の骨が溶けてしまい、再び痛みが出てしまいます。状態によっては歯自体を抜かないといけなくなることもあります。だから痛みが出ている場合は神経を取らないといけないのです。（神経を取るのも簡単ではありません。また別のブログで書きます。）

また、痛みが無かったとしても、レントゲンの結果、神経が死んでいる(死にかかっている)ことが分かった場合も、先述の理由と同じで、神経を取らないといけません。

虫歯が大きいという理由だけは神経を取る理由にはならないということがお分かりになったと思います。私の場合、虫歯が大きいという理由のみで神経を取ったことはほとんどありません。虫歯が大きくて一部神経が出てしまった場合でも、神経を保護する薬を使えば守ることができます。(保険治療でも自費治療でも可能です。ただし保険治療では行わないという歯科医院もありますので、事前に確認したほうが良いと思います。)

神経を取ると確実に歯はもろくなります。過去の研究で、抜歯した歯の８０％以上は神経を取っている歯だったそうです。神経を取るということは、その後に歯を抜くことになる大きな一歩になってしまうのです。神経を取る、取らないの状況になる可能性はどなたにもあります。ぜひ参考にされてください。