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やり直し(2回目以降)の治療は大変!やり直しの神経の治療(根の治療)について

やり直し(2回目以降)の治療は大変!やり直しの神経の治療(根の治療)について

2021/05/17

こんにちは!前回は、神経を取る治療(根の治療)についてお話しました。今回はその1回目の治療が悪く、痛みが出て根に病気ができた時の、やり直しの治療について説明します。

保険治療では費用としては1回目の治療よりも安く受けることができます。ということは、1回目の治療よりも簡単ということでしょうか?

答えは違います。1回目の治療の時よりも非常に難しくなっていることが多いです。

理由としては①根が1回目の時よりも汚れている②1回目に行った治療の修正(病気ができていることを考えると、失敗の後始末とも言える)も行わないといけないからです。

特に②が大変になります。例えばDIY(日曜大工)初心者のAさんがインターネットの動画を参考にしながらテーブルを作りました。しかし、すぐ壊れそうなくらいガタついて、まっすぐなテーブルができませんでした。

そこで、大工のBさんに修正してもらい、きれいになりました。しかし、修正する場所がとても多く、1から作るよりも時間がかかってしまいました。

このようなことが歯の治療によくあります。テーブルは失敗してもまた1から作ることもできますが、歯は1本しかないので、そこから修正するしかありません。修正しきれないくらい問題が大きければ歯を抜かないといけなくなります。だから1回目の治療が大切なのです。

理由を詳しく説明します。

①根が1回目の時よりも汚れている

汚れというのは細菌の数が多いということです。1回目の時は歯の中の神経のみが細菌に感染していることがほとんどです。やり直し(2回目以降)の時は時間がたっているので、根の中まで細菌が入り込んでいます。

根には象牙細管という細い管が無数にあり、そこに細菌が入ってしまうのです。

②1回目に行った治療の修正(失敗の後始末とも言える)も行わないといけない

1回目の治療の流れを簡単に説明すると、歯に穴をあけて神経を取り、薬を詰めて完了します。(詳しくは前回の投稿をご覧ください。)

それと比べて、やり直しの治療は多くの処置が追加で必要になります。

まず、かぶせ物(銀歯など)を壊して外します。

次に、歯を補強している土台を壊して外します。歯が割れないように慎重に行う必要があります。

土台を外したら、診査します。1回目の治療の時に作られた穴や、ヒビ割れがないか顕微鏡などで確認します。あった場合は、歯を残せる可能性が非常に低くなります。

次に、1回目の治療でつめられた薬を取っていきます。細菌に感染しているので、薬もすべて取り切る必要があります。神経と違い、硬くて取るのが大変です。

ハリガネのような器具や機械で大部分を取っていきます。細かい根の中にへばりついている部分は取り切れないので、超音波の器具で洗浄して溶かします。そうして根の中をきれいにしていきます。

根の先にも問題があります。基本的に根の先は曲がっているため、器具で真っすぐに壊されていることが多くみられます。また、器具が折れてしまい、そのまま残されていることもあります。根の先なので、顕微鏡でも見えない事があり、修正できないことがあります。

このように、1回目の治療と比べて、やり直しの治療はとても多くの処置が必要になります。時間もかかりますし、問題が大きければ治療を中断し歯を抜くこともあります。

しかし、治療が上手くいけば痛みはおさまり、病気で溶けていた骨も時間をかけて再生します。顕微鏡やCTなどの最新の機械を使うことで、昔では残せなかった歯も残せるようになっています。

以上になります。歯を大切にしている方、自分の歯で食事を楽しみたい方はぜひいらしてください😄

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