みつおデンタルクリニック

【図説】根の病気の原因は根の中の細菌感染です【根管治療で重要な知識】

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【図説】根の病気の原因は根の中の細菌感染です【根管治療で重要な知識】

【図説】根の病気の原因は根の中の細菌感染です【根管治療で重要な知識】

2026/03/29

「根の先に病気があります」と言われると、多くの方は「根の先に問題があるなら、原因も根の先の外側にあるのでは」と感じると思います。レントゲンでも、黒い影は根の先の周囲に見えることが多いからです。ですが、根の病気、いわゆる根尖性歯周炎は、見えている場所だけで考えると本質を見失いやすい病気です。実際には、原因の中心は歯の根の中に入り込んだ細菌感染であることがほとんどで、まずそこを理解することが重要です。

ここで大切なのは、細菌は根の中のどこにでも同じように存在するわけではない、ということです。歯の内部は単純な一本の管ではありません。神経の主な通り道のほかに、細い溝のイスムス・フィン、枝分かれの側枝(そくし)、象牙細管(ぞうげさいかん)など、複雑な形がたくさんあります。そして、それぞれの部位で存在しうる細菌数には差があります。

神経の主な通り道には約5億、イスムスには約2億、フィンには約7000万の細菌が存在可能といわれています。これだけでもかなりの数ですが、感染の入り口になりうる虫歯には約30億もの細菌が存在します。

よって、虫歯の取り残しや再発が起これば、細菌は約30億存在し、神経の取り残しが起これば、約5億の細菌が存在してしまうということです。

また、だ液1mlあたり10億の細菌が存在します。根管治療の際にだ液が入ってしまうと、何十億もの細菌が根の中に入ってしまうということです。

これを見て「では治療して取ればよいのでは」と思うかもしれません。しかし、実際の治療ではそう単純ではありません。

神経の主な通り道は比較的治療しやすい部位ですが、楕円形の形をしていて取り残すことがあります。

また、イスムスやフィンは細長いすき間やひれのような形をしており、器具が届きにくいことがあります。側枝や象牙細管も細いため、感染源が入り込むと取り切ることが困難で、洗浄などの組み合わせが重要です。

根が曲がっていたりするとより複雑になります。

細菌を取り切るということはとても難しいのです。

では、細菌が残ると、なぜ根の病気になるのでしょうか。ここで重要なのが、細菌の量と体の反応の関係です。

感染は「ある」「ない」の二つだけで説明できるものではありません。細菌がごく少ない段階では、まだ強い炎症にならないことがあります。そこから細菌が増えて定着し、さらに増えてあるレベルを超えると、体がそれに反応し、根の先に炎症が起こります。骨が溶けてレントゲンで黒く見えるのは、その結果の一つです。

この考え方は、根管治療を理解するうえでとても大切です。なぜなら、治療では細菌を完全にゼロにすることが現実的には不可能だからです。歯の内部は非常に複雑で、目に見えない細かな部分がたくさんあります。そのため、治療の目標は「細菌を一つ残らずなくすこと」ではなく、「根の病気を維持できない・活動ができない」くらいまで細菌数を減らすことになります。

 

だいたい10の3乗から5乗程度、つまり約1000~10万くらいのレベルまで細菌数を下げられれば、根の病気は治癒に向かいやすくなるといわれています。もちろん、これは機械のようにきっちり線を引ける話ではありません。細菌の種類、どこに残っているか、根管の形、封鎖の状態、患者さん自身の免疫反応なども関係します。それでも、病気が続くほどの細菌数を減らせるかどうかが、治療の中心になることは変わりません。

ここで、昔からよくある疑問があります。根の病気は根の先に見えるのだから、「原因は根の外にもあるのでは」「外科手術で根を切れば早いのでは」という考えです。

たしかに、根の外の細菌が原因である場合があります。

しかし、重要なことに、根の病気の原因の93%以上は根の中にあるといわれています。つまり、病気は根の外に見えていても、火元のほとんどは根の中の細菌感染なのです。

よって、根の病気は根の中の治療(根管治療)で93%以上の確率で治るということです。

もちろん根管治療には精密さや質が求められるため、これは精密に行われた場合の確率になります。

精密な根管治療を行い根の中を綺麗にしても治らない場合、原因は根の外のバイオフィルムと言われています(7%以下)。根の外にバイオフィルムが存在すれば、細菌の数は18億ともいわれています。

とても確率は低いですが、この場合は根を切る手術を行わないと基本的には治癒しません。手術が出来ないような状況であれば、歯を抜くこともあります。

まとめますと、根の病気を治すときには、まず根管治療(根・神経の治療)を行い、根の中の感染源・細菌をどれだけ減らせるかが基本になります。外科手術が必要になることはありますが、それはまれであり最初から外科手術をすればよいという話ではありません。

 

みつおデンタルクリニックでは、根の病気を考えるとき、単に「根の先に影がある」という結果だけを見るのではなく、何が原因で細菌感染が起きているのかを考えています。

神経の取り残しだけでなく、イスムスやフィンのような複雑な部分、さらに再感染の入口になりうる部位まで含めて考えることが、歯を残す治療では大切です。

 

根の病気は、根の先にできる病気です。ですが、その原因のほとんどは根の外ではなく、根の中にあります。そして、細菌はただ存在するだけでなく、量が増え、残り、体が反応することで病気につながります。だからこそ、根の病気を治すには、見えている先端の影だけではなく、歯の中の感染源にしっかり目を向けることが大切なのです。

Q&A

Q1. 根の病気はどうやってできるのですか?
A1. 多くの場合、口の中の細菌が歯の中の根管に入り込み、内部に残って増えることで根の先に炎症が起こります。

 

Q2. 根の病気の原因は根の外にあるのですか?
A2. 病変は根の外に見えることがありますが、原因の多くは根の中の細菌感染と考えられています。

 

Q3. 根の病気はなぜ治りにくいことがあるのですか?
A3. 根の中は複雑な形をしており、主根管だけでなくイスムスやフィン、側枝などに細菌が残りやすいためです。

 

Q4. 根管内の細菌はどこに多いのですか?
A4. 主根管、イスムス、フィンなどは細菌が多く存在しやすい部位として重要です。

 

Q5. 側枝や象牙細管の細菌は少ないなら問題ないのですか?
A5. 数が比較的少なくても、細菌が残れば感染源になるため無視はできません。

 

Q6. 根の病気は外科手術をすればすぐ治りますか?
A6. 外科処置が必要になることはありますが、原因の多くは根の中にあるため、まず根管内の感染源を考えることが大切です。

 

Q7. 根管治療では細菌を完全になくせるのですか?
A7. 現実には完全にゼロにすることは難しいため、病気を維持できないくらいまで細菌量を減らすことが重要です。

 

Q8. 細菌が少し残っていても治ることはありますか?
A8. はい。細菌が病気を維持できない程度まで減れば、根の病気が治癒に向かうことがあります。

みつおデンタルクリニック 院長

精密な検査と治療で歯を守る会 代表 高津光雄

健康な歯をできる限り削らない「ハーミノス虫歯治療法®【特許庁・商標登録】」を考案

トロント大学 根管治療プログラム 卒業 世界基準の精密根管治療を行い、根管治療の名医として「名医のチョイス」に掲載

大阪・梅田・天満の患者様に選ばれる精密な根管治療と虫歯治療を提供できるよう日々研鑽

トロント大学 根管治療プログラム 卒業

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