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虫歯が大きくて神経が出た!その時、歯の神経の生死を分ける大事な“乾燥”について

虫歯が大きくて神経が出た!その時、歯の神経の生死を分ける大事な“乾燥”について

2021/05/23

こんにちは!虫歯の治療をしていてよくあるのが、虫歯が深すぎて歯の神経が出てしまうことです。その時に、歯医者がどのような対応をするかで神経の生死が決まってしまうことがあります

前回のブログでもお話した通り、レジンやセメントは乾燥していないと歯とくっつきません。歯ぐきからの水分と出血があり、また今回は神経からも出血が起こるので、歯ぐき付近の歯はとてもぬれやすい状態です。

そのような状態でつめ物をした場合、一見くっついているように見えても、神経の生死に関わる最も大事な部分がくっつきません。そこには虫歯の細菌が入り込むすき間ができてしまいます。

すぐに痛みが出ることもありますが、多くは痛みが出ず、患者さんは治ったと思います。しかし、すき間から入り込んだ虫歯の細菌に神経が感染して、近い将来に神経が死んでしまい、痛みがでます。

上の例のような歯を見ることは日常茶飯事です。虫歯が大きい時、いかに神経を残すことが難しいかがわかります。

神経を守り残すためには、歯を十分に乾燥して虫歯の細菌が入り込むすき間を作らないことが何よりも大事です。

抜歯(歯を抜く)した歯の80%以上は過去に神経を取った歯だったと言われています。神経を取るということは、抜歯に大きく近づいてしまうということです。よって歯を長持ちさせるためには、何よりも神経を取らずに守り、残すことが重要です。

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