みつおデンタルクリニック
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残すことが難しい根の病気を顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて治療した症例

残すことが難しい根の病気を顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて治療した症例

2021/06/23

歯に痛みがある患者様。レントゲンを見ると、歯の根に病気ができています。数年前に根の治療をされたそうですが、薬が途中までしか入っておらず、神経の取り残しが予想されました。

なぜ神経の取り残しが起きるのでしょうか?

歯の根は先が曲がっていることが多いのですが、治療に使う基本的な器具が硬くてまっすぐで、根をまっすぐに削ってしまって、そこから器具が進まずに終わってしまったと予想しました。取り残した神経が腐ってしまい、根の病気ができます。

よって、取り残した神経をきれいに取れば、根の病気は治ると予想しました。残った神経がすぐ近くにあるはずなので、顕微鏡で見ながら、探すことにしました。

顕微鏡を用いて治療を開始しました。被せ物と土台を外すと、根(神経)の入り口が見えてきました。

慎重に根の中を見ながら、以前の治療で詰められた薬を除去し、残った神経と思われる所を発見しました。

細い器具で探り、残った神経の入り口を発見しました。そして残った神経を除去しました。

通常であればこれで神経は除去されたのですが、根の周りを精査したところ、根の上の方にもう1つ神経の入り口らしきものが見つかりました。

穴に器具を入れてみると入っていきました。非常に珍しいのですが、取り残された神経がもう1つ見つかりました。

このような神経は顕微鏡を用いて精査しないと見つかりません。神経の取り残しを防ぐことができました。

CTも撮影し確認した所、やはり通常では2つのところが3つ神経があり、しかもその3つが途中で1つに合流するという非常に特殊な形の神経でした。

神経の取り残しが無いように、しっかりと器具で取り、超音波の器具で洗浄しました。その後、綺麗になった根の中にセメント(MTAセメント)をすき間なく詰めて、治療を完了しました。

治療後3か月です。早くも骨の再生が見られます。治療が奏功したことを示しています。

顕微鏡を用いることで、神経の見落とし、取り残しを防げたことで、この歯は抜歯をしないで済みました。患者様は痛みもなくしっかりと食事ができると大変喜ばれました。今後は定期的に清掃に通っていただくことで、全体の歯も含めて管理していくことになりました。

年齢:40代 男性

治療期間:2ヶ月

治療回数:5回

治療費: 234,500円(税込)(初診料2,000円 再診料1回1,000円 精密根管治療 124,000円 歯型取り5,500円 セラミックのかぶせ物 99,000円)

【精密根管治療のメリット】
・歯を抜かずに残せる可能性が高くなる。
・歯が長持ちしやすくなる。
【セラミックの被せ物のメリット】
・見た目が美しく、自分の歯の色に近い自然な白さを再現しやすい。
・歯との合い具合が良く歯垢がつきにくく、虫歯・歯周病になりにくい。
・歯に優しい強度で歯を痛めにくい ・金属アレルギーの心配がない。

【精密根管治療のリスク・デメリット】
・外科処置が必要となる場合がある。
・骨が再生するには時間がかかる。
・治療途中に歯が割れたり、保存が不可能と判断した場合は抜歯になることもある。
【セラミックの被せ物のリスク・デメリット】
・歯に優しい強度のため、被せ物がまれに割れることがある。
・金属よりも歯を少し多めに削る必要がある。

精密根管治療、セラミックのかぶせ物は健康保険がききませんので、今回の治療は自由診療(自費)になり費用がかかります。

当院は保険診療でも可能な限り歯を残すように取り組んでおりますので、歯のことでお悩みの方は、ぜひ当院にお越しください。

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