みつおデンタルクリニック
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かくれ虫歯に要注意!その特徴に合わせた当院独自の削り方、レジン治療について(健保適用)

かくれ虫歯に要注意!その特徴に合わせた当院独自の削り方、レジン治療について(健保適用)

2021/11/03

こんにちは!みつおデンタルクリニック 院長の高津光雄です。

今回は当院が検査に力を入れている、かくれ虫歯についてお話しします。

虫歯=しみる・痛みがある と思っていませんか?

虫歯=しみる・痛みがある、と思っていませんか?

以下の写真の虫歯はすべて、患者さんは痛みを全く感じていなかった虫歯です。

歯の神経にギリギリまで近づいている虫歯も多いです。

どうしてこんなに大きくなっている虫歯が全く痛みを感じないのか、それは虫歯の特徴が関係します。

かくれ虫歯のやっかいな特徴

かくれ虫歯は主に歯と歯の間にある虫歯です。虫歯は歯の表面に小さい入り口を作って歯の中に入り込み、歯の中で大きく広がる特徴があります。

歯の表面とは、エナメル質のことで、歯の中とは、象牙質のことを指します。エナメル質と象牙質の2重の構造で、中央にある神経を守っています。

口を開けた時に歯は白く見えますよね。その白い部分がエナメル質です。エナメル質は人間の体の中で最も硬い組織です。硬いため、虫歯が簡単に歯の中に入り込まないようにできています。

しかし、その硬いエナメル質を虫歯が通過してしまうと、エナメル質よりも軟らかい象牙質の中で、虫歯は大きく広がっていきます。

レントゲンでみると、虫歯が歯のエナメル質に小さな入り口を開けて、軟らかい象牙質の中で広がっているのがわかります。

エナメル質には神経はなく、象牙質は神経が通っています。歯がしみたり痛みを感じるのは、冷たい水や食べ物が“象牙質”に当たった時です。

しかし、虫歯の入り口であるエナメル質は虫歯に強く小さい穴しか開かないため、中の象牙質に当たらないから、しみにくいのです。エナメル質には神経がないので、痛みを感じることはありません。

歯の構造と虫歯の広がり方が、患者さん自身が虫歯に気づきにくい理由なのです。

歯がしみたり、痛みを感じ始めたら、神経を取る可能性が高い

虫歯が大きくなってもなかなか痛みが出にくい理由がお分かりになったと思います。ですので、患者さん自身が歯がしみると感じ始めた時は、虫歯がかなり神経に近づいているということが多いです。

虫歯治療は簡単ではありません。虫歯の広がり方を歯医者が理解していないと、虫歯の取り残しが起こりますし、虫歯が神経に近い場合は、神経を残しながら慎重に虫歯を削ることは時間がかかり大変なので、痛みが出ていないのに神経を取る歯医者も少なからずおります。それには虫歯治療の保険点数(歯医者の報酬)が神経を取る治療の点数よりも低いことも関係していると思います。しかし、患者さんの利益を考えるのであれば、時間をかけてでも神経を残すべきです。

しかし、ズキズキとひどく痛んでいる場合は、歯の神経に虫歯が達してしまい、虫歯の菌に感染しています。この場合は、中途半端に神経を残すと後で神経が腐って死んでしまいますので、神経を取らないといけないのがほとんどです。

以上のような理由から、虫歯が大きければ神経を取らないといけない可能性が高くなってしまうのです。

実際のかくれ虫歯の治療。当院独自の削り方で神経を残しレジンで白く治した症例(健保適用)

かくれ虫歯で、神経を残せた症例と残せなかった症例を説明します。

患者さんは特に痛み等の症状はなく、検査でかくれ虫歯がみつかりました。

削っていくと、どんどん中で虫歯が広がっていました。

慎重に虫歯を削り、神経を残す事が出来ました。写真を見ると、虫歯が入り口が小さく、中で大きく広がっている特徴が分かると思います。

この大きさの虫歯であれば、基本的には歯型を取って銀歯かセラミックのつめ物を行うのですが、当院は歯の形を残して虫歯を削る特殊な方法で行うため、お口の中でレジンで治すことが可能になります。

レジンをつめて、その日に治療を完了しました。費用も1,500円程度(健康保険3割負担で)ですみます。

当院では虫歯治療の時には、多くをレジンで治しています。歯型を取って銀歯や保険外のセラミックにするか、お口の中でレジンで治すかは、虫歯の大きさよりも歯医者の虫歯の削り方で決まると考えております。

かくれ虫歯で神経を残せなかった症例

こちらの方は、ズキズキと歯に痛みがありいらした患者さんです。

虫歯は一見小さく見えますが、虫歯の入り口を開けてみると、虫歯が神経に達するほど大きく広がっていました。

残念ですが、神経が虫歯の菌に感染しているため、神経を取りました。神経を取るとかぶせ物の治療もしないといけないのがほとんどで、治療の回数や費用がかかってしまいます。

虫歯があっても痛みにくい。だから定期的に検診を受けましょう

痛みはないから虫歯は無い、と言う考え方は危険だということがお分かりいただけたと思います。

神経を取ると確実に歯はもろくなります。歯が割れやすくなり、抜歯に近づいてしまいます。神経を残せた場合でも、虫歯で大きく健康な歯を失った場合は、歯の寿命が縮まってしまいます。だからこそ、お口の健康、全身の健康のため定期的に歯医者を受診して虫歯と歯周病の検査を受けてほしいと願っています。

当院ではかくれ虫歯の早期発見に力を入れております。様々な虫歯検査の方法がありますが、私自身は長年の経験から、顕微鏡・レントゲンの検査が良いと考えます。

ただ見るだけの検査では、虫歯の見落としや、虫歯でない着色を虫歯と見間違えることが起こりますので、十分な設備が整っている歯医者に行かれることを推奨します。

かくれむし歯の名付け親は誰?

余談ですが、私は歯と歯の間の虫歯にはやっかいな特徴があると思い、かくれむし歯と名付けてインスタグラム等で以前から発信しておりました。すると同じ時期くらいにテレビでかくれ虫歯という名前で特集されているのを見ました。かくれ虫歯と言い始めたのは私だと思っていたのですが、本当は誰が最初なのでしょうか?(^^;)

みつおデンタルクリニック 院長 高津光雄

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