みつおデンタルクリニック

根管治療した歯がまた悪くなるのはなぜ? 長持ちに関わる根管充填とかぶせ物の話

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根管治療した歯がまた悪くなるのはなぜ? 長持ちに関わる根管充填とかぶせ物の話

根管治療した歯がまた悪くなるのはなぜ? 長持ちに関わる根管充填とかぶせ物の話

2026/04/05

「根管治療をしたのに、また痛みが出てきた」
「せっかく治療した歯なのに、数年後に再治療や抜歯になってしまった」

このようなことは、実際の診療でも珍しくありません。
根管治療(根・神経の治療)を受けた歯が長く使えるかどうかは、ただ根の中を触ったかどうかではなく、その治療がどれだけ丁寧に行われたか、そしてその後のかぶせ物がどれだけしっかり合っているかで大きく変わります。

みつおデンタルクリニックでは、根管治療をした歯を長く守るためには、
根管充填(こんかんじゅうてん:根に薬をつめること)の質とかぶせ物の質の両方が大切だと考えています。

実際、Ray HAらの1995年の報告では、根管充填とかぶせ物の両方が良好であった歯は、長期的に良い経過をたどる割合が高く、反対に両方が不十分であった歯ではその割合が大きく下がることが示されています。よく知られている数字として、両方が良い場合には10年持つ可能性が91.4%、両方が不良な場合には18.1%とされています。
この差を見ると、根の中の治療とかぶせ物の両方が大切であることがよく分かります。

根管充填で大切な3つの基本

根管充填という言葉は少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば、きれいにした根の中を薬の材料で封鎖する処置です。
ただ詰めればよいのではなく、いくつか大切な目的があります。

 

1 根の先から栄養源が入り込まないようにすること

歯の根の先は、骨や歯根膜など周囲の組織とつながっています。
もし根の先から液体が根の中へ入り込むと、根管内に残っている微生物の栄養源になることがあります。
すると、治療したはずの歯でも、再び炎症が起こる可能性があります。

そのため、根の先までしっかり封鎖することが大切です。
見た目には問題がなさそうでも、この部分の封鎖が甘いと、根の先で静かに病変が続くことがあります。

2 根の中に残った微生物を閉じ込めること

根管の中は、まっすぐな一本の管ではありません。
主根管のほかにも、細い枝分かれやくびれ、扁平な部分、象牙細管など、非常に複雑な形をしています。
そのため、どれだけ丁寧に洗浄しても、細菌を完全にゼロにすることが難しい場合があります。

そこで重要になるのが、残ってしまった細菌を外と交通しない状態にすることです。
言いかえると、活動しにくい状態にして、増えにくくすることが大切です。
根管充填は、単に空間を埋めるだけではなく、こうした役割も担っています。

3 歯の上から細菌が入らないようにすること

根管治療というと、どうしても根の先ばかりに意識が向きやすいですが、実はとても大切なのが歯の上からの漏れです。
せっかく根の中を丁寧に治療しても、かぶせ物の境目から唾液や細菌が入り込めば、再感染につながることがあります。

つまり、根管充填だけでは治療は完成しません。
根の中をしっかり封鎖し、その上を精度の良いかぶせ物で守ることが必要です。

「すき間」があると再発しやすくなる理由

ここまでの3つの基本に共通しているのは、できるだけすき間を作らないことです。
細菌はとても小さいため、目に見えないわずかな空間でも入り込むことがあります。
そのため、根管充填の材料がどのように固まるかも重要です。

材料の中には、硬化すると少し縮むものがあります。
もし縮むと、根管壁との間にほんのわずかな空間ができる可能性があります。
その小さな空間が、液体や細菌の通り道になり細菌が増殖することがあります。

一方で、硬化時に膨張する(ふくらむ)性質をもつ材料であれば、より密に封鎖しやすくなります。
この違いは、患者さんから見えるものではありませんが、長い目で見たときの経過に関わる大切な要素です。

みつおデンタルクリニックがMTAセメントを使う理由

みつおデンタルクリニックでは、根管充填や関連する処置でMTAセメントを使用します。
その理由はいくつかあります。

まずひとつは、硬化時に膨張する性質です。
収縮しにくく、すき間を作りにくい方向に働くため、根の先の封鎖や根管内の密閉に役立つと考えています。

次に、長く続く殺菌性が期待できることです。
MTAセメントはアルカリ性を示すため、細菌が生きにくい環境になります。
根管内には複雑な場所が多く、処置後も細菌がわずかに残る可能性があるからこそ、こうした性質は意味があると考えています。

さらに、骨や周囲組織の回復を助ける性質があることも大きな理由です。
根の先に炎症があり、骨が吸収している症例でも、条件が整えば回復(骨の再生)が見られることがあります。
もちろん、材料だけで治るわけではありません。感染源の除去、封鎖、かぶせ物の精度など、いくつもの条件が重なってはじめて良い経過につながります。
それでも、材料選びは結果に影響する大切な要素のひとつです。

かぶせ物の質も歯の寿命に大きく関わります

根管治療を受けた歯では、根の中だけでなく、上からの封鎖もとても重要です。
その役割を担うのが、土台やかぶせ物です。

土台とかぶせ物の境目にすき間があると、そこから細菌や唾液が入り込みます。
すると、内部の土台や残っている歯質が弱り、虫歯の再発や根管内の再感染につながることがあります。

つまり、かぶせ物は見た目を整えるだけではなく、治療した歯を外から守るフタの役割も持っています。

かぶせ物の精度を左右するポイント

歯型の材料

かぶせ物は、歯型をもとに作られます。
そのため、歯型が不正確であれば、ぴったり合うかぶせ物はできません。
細かい部分まで再現しやすく、変形しにくい印象材を使うことで、境目の精度が高い補綴物につながります。

歯肉圧排

かぶせ物の境目を歯ぐきの少し中に設定することがあります。これを縁下マージンといいます。
この形にすると、歯の健康な部分を利用しやすかったり、境目を細菌から守りやすい=虫歯になりにくくなります。
ただし、そのままでは歯ぐきが邪魔になって境目が見えにくく、正確な歯型が取りにくくなります。

そこで行うのが歯肉圧排です。
専用の糸などを用いて、一時的に歯ぐきを少し広げ、境目がはっきり分かる状態で歯型を取ります。
こうしたひと手間が、かぶせ物の適合に大きく関わります。

まとめ

根管治療した歯を長く使うためには、
根管充填の質とかぶせ物の質の両方が大切です。

根管充填では、
・根の先から体液が入らないようにすること
・残った微生物を閉じ込めること
・歯の上からの漏れに備えること
が重要です。

そして、かぶせ物では、
・歯型の精度
・歯肉圧排
・境目の適合
が大切になります。

みつおデンタルクリニックでは、見えない部分の精度も大切にしながら、治療した歯をできるだけ長く使っていただけるように取り組んでいます。
根管治療を受けた歯を少しでも長く守りたいと考えている方は、根の中だけでなく、その上に入るかぶせ物まで含めて考えることが大切です。

みつおデンタルクリニック 院長

精密な検査と治療で歯を守る会 代表 高津光雄

健康な歯をできる限り削らない「ハーミノス虫歯治療法®【特許庁・商標登録】」を考案

トロント大学 根管治療プログラム 卒業 世界基準の精密根管治療を行い、根管治療の名医として「名医のチョイス」に掲載

大阪・梅田・天満の患者様に選ばれる精密な根管治療と虫歯治療を提供できるよう日々研鑽

トロント大学 根管治療プログラム 卒業

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みつおデンタルクリニック
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住所:大阪府大阪市北区与力町4-15 ダイナスティ与力101
電話番号 :06-6948-6232


高技術な根管治療を天満で実施

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