みつおデンタルクリニック

その「金属の土台」、歯が割れるリスクかも。「外せないから外科手術」と言われた歯を根管治療で治した症例

お問い合わせはこちら 初診の方のWEB予約はこちら

その「金属の土台」、歯が割れるリスクかも。「外せないから外科手術」と言われた歯を根管治療で治した症例

その「金属の土台」、歯が割れるリスクかも。「外せないから外科手術」と言われた歯を根管治療で治した症例

2026/06/28

目次

    「金属の土台(メタルコア)」が入っている歯は、長く使ううちに歯が割れる(歯根破折)リスクが高まることをご存じでしょうか。神経を取る治療(根管治療)をした後の歯は、被せ物を支えるために歯の根の中へ「土台(コア)」を立てます。土台にはいくつか種類がありますが、その中でも金属の土台は歯に力が集中しやすく、歯が割れる原因になることがあります。とくに前歯や、長く使ってきた歯では注意が必要です。割れてしまった歯は元に戻すことが難しく、多くの場合は抜歯につながってしまいます。

     

    今回は、他院で「土台が外せないから外科手術しかない」と言われた前歯を、金属の土台を慎重に外したうえで根管治療を行い、4年経過して根の先の病変が治った症例をご紹介します。

    なぜ「金属の土台」は歯が割れるリスクがあるのか

    金属は歯(象牙質)よりもはるかに硬いため、噛んだときの力をしなやかに受け止められず、その力をそのまま歯の根の側へ強く伝えてしまいます。伝わった力は歯根の一点に集中し、まるでくさびを打ち込むように働いて、歯を内側から割ってしまう原因になることがあります。一度ひびが入って割れてしまうと、そこから細菌が入り込んで治療が難しくなり、多くの場合は抜歯せざるを得なくなります。だからこそ、割れてしまう前の段階で気づくことがとても大切です。

    一方、「白い土台(ファイバーポスト・コア)」は歯に近いしなやかさを持ち、噛む力を歯全体で分散して受け止めるため、歯が割れるリスクを抑えやすいと考えられています。すでに金属の土台が入っている歯でも、状態によってはファイバーの土台へ入れ替えることで、リスクを下げられる場合があります。

    今回の症例

    患者さんのお悩み

    右上の前歯(右上2番)に、噛んだときなどに感じる鈍い痛みと、歯ぐきを触ったときの違和感がありました。検査の結果、根の先に病変(根尖病変)があり、根の治療が必要な状態でした。しかし長い金属の土台が深くまで入っていたため、他院では「土台は外せないので、根の先を切り取る外科手術(歯根端切除術)しかない」と説明されたそうです。手術への不安から、「できれば手術ではなく、根管治療で治せないか」とご相談でみつおデンタルクリックに来院されました。

    治療の難しさ

    金属の土台は、外す技術が伴わないと除去の最中に歯そのものを割ってしまうリスクがあります。とくに長期間入っている土台ほど歯としっかり一体化しているため、力任せに引き抜こうとすれば、かえって大切な歯を傷つけてしまいます。だからこそ、歯を割らないように少しずつ慎重に進める除去操作が欠かせませんでした。

    実際の治療と経過

    歯を割らないよう細心の注意を払いながら、深く入っていた金属の土台を少しずつ除去しました。土台を外したことで根の中にしっかりアクセスでき、外科手術を行うことなく、通常の根管治療で根の先の病変の原因にていねいに対処することができました。

    そして4年が経過した現在も、歯は問題なく経過しており、根の先にあった病変(根尖病変)もレントゲン・CT上で治癒が確認できています。歯ぐきを切って根を切る外科手術を避けて、患者さんご自身の歯を残すことができました。

    患者さんは大変喜ばれました。本当に良かったです。

    外科手術をしないで治す、という選択

    根の先の病変に対しては「外科手術(歯根端切除術)」が選ばれることもあり、難しいケースを解決できる有効な方法です。ただ、外科手術は高度な処置という印象から、手術を行うことが根管治療よりもすごいことのように受け取られがちです。しかしみつおデンタルクリニックが本当に大切だと考えているのは、外科手術をせず、通常の根管治療だけで根の先の病変を治すことです。

     

    外科手術で根の先を切り取ると、その分だけ歯の根が短くなります。歯冠と歯根の長さのバランスは歯の長持ちに関わるため、根が短くなることは将来的な安定に影響することがあります。また、外科手術である以上、まわりの血管や神経を傷つけるリスクもゼロではなく、歯ぐきを切られること自体が患者さんにとって精神的にも肉体的にも負担になります。

    近年は根管治療の器具・材料・診断の知識が大きく進歩し、以前なら外科が必要と思われたケースでも、外科に頼らず治せる場面が増えてきました。みつおデンタルクリニックでは外科手術(歯根端切除術)を行うことはほとんどなく、できる限り根管治療のみで改善を目指しています。もちろん、症例によっては外科手術が適している場合もあり、その際は必要性をしっかりご説明したうえで適切に対応いたします。

     

    そのうえで、外科をせずに治せれば患者さんの心と体の負担を避けられます。歯を切らずに治す。それが現代の歯科医療で目指すべきかたちだと、みつおデンタルクリニックは考えています。手術が必要かどうかも含め、患者さんにとって本当に良い選択を一緒に考えていきたいと思っています。

    自分の歯に「金属の土台」が入っているか気になったら

    ご自身の歯にどんな土台が入っているかは、見た目だけでは分かりません。被せ物の内側に隠れているため、銀歯はもちろん、白い被せ物の中に金属の土台が入っているケースも少なくありません。確認にはレントゲン写真が役立ち、金属は白く濃く写るため、根の中の土台の有無を確認できます。神経を抜いた歯や、過去に大きな被せ物を入れた歯に心当たりのある方は、一度ご相談いただくと安心です。

     

    すべての金属の土台をすぐに入れ替える必要はありませんが、噛むと違和感がある、過去に根の治療をした歯がたびたび腫れるといった症状がある場合は、早めに歯科医院で確認することをおすすめします。気になる段階で相談しておくことが、大切な歯を長く守ることにつながります。

    まとめ

    金属の土台が入っているからといって、必ずしもすぐに問題が起きるわけではありません。ただ、歯が割れるリスクがあること、そして外す際にも相応の技術が必要なことから、気になる方は一度ご相談いただくことをおすすめします。他院で抜歯や外科手術と言われた歯でも、診断やアプローチによっては根管治療の選択肢が残されている場合があります。

    みつおデンタルクリニック 院長

    精密な検査と治療で歯を守る会 代表 高津光雄

    健康な歯をできる限り削らない「ハーミノス虫歯治療法®【特許庁・商標登録】」を考案

    トロント大学 根管治療プログラム 卒業 世界基準の精密根管治療を行い、根管治療の名医として「名医のチョイス」に掲載

    大阪・梅田・天満の患者様に選ばれる精密な根管治療と虫歯治療を提供できるよう日々研鑽

    トロント大学 根管治療プログラム 卒業

    【今回の治療について】

    年齢:50代 女性

    治療部位:右上側切歯

    治療期間:2週間(経過観察期間を含まない)

    治療回数:2回

    治療費: 精密根管治療費 120,000円(税込)

    ※かぶせ物の費用は含まれていません。

     【精密根管治療のメリット】
    ・歯を抜かずに残せる可能性が高くなる。
    ・歯が長持ちしやすくなる。

    【精密根管治療のリスク・デメリット】
    ・外科処置が必要となる場合がある。
    ・骨が再生するには時間がかかる。
    ・治療途中に歯が割れたり、保存が不可能と判断した場合は抜歯になることもある。

    ----------------------------------------------------------------------
    みつおデンタルクリニック
    〒530-0036
    住所:大阪府大阪市北区与力町4-15 ダイナスティ与力101
    電話番号 :06-6948-6232


    高技術な根管治療を天満で実施

    ----------------------------------------------------------------------

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。